このコーナーではお客様にも出来る中古車選びの際の重要チェックポイントをお教えいたします。高い買い物ですし、長く付き合うものですから中古車選びに失敗しない為にも、是非読んでご購入にお役立てください。
新車時の塗装と、後で再塗装した塗装肌は必ず変わります。それを見分ける方法としては、まず車を少し離れた位置から見て、各パネルの色合いをチェックします。色合いや艶に違和感を感じたら今度は目線をボディと水平にし、斜めからボディに映る景色を見てみましょう。景色が波を打って見えたり、景色の写り方が他のパネルと異なって見えたりすれば、そのパネルは再塗装を疑ったほうが良いでしょう。ただし、再塗装してあるからといって事故車とはいえませんし、古くなれば多かれ少なかれ塗装はするものです。塗装した理由などをお店のスタッフに聞いてみてください。
アメリカに入っているほとんどの日本車、ヨーロッパ車には、各パネルごとにその車の車体番号がシールされています。ドアやボンネットを開けて内側のシールの有無を確認してみましょう。例えば左のドアにはシールがあるが右のドアには無いとすると、右のドアは過去に何らかの理由で交換されていることになり、事故による交換の可能性があります。ただ、これにも言える事ですがシールが無いだけで、事故車とは限りませんので何故無いのか、お店のスタッフに詳細を聞いてみるのが良いでしょう。(メーカーによってはシールの無いものもあります)
パネル同士の接合部分は溶接で繋がっており、交換や修理されている場合だとメーカーで施した溶接跡とは変わってしまいます。簡単な確認方法としては左右同じ溶接跡か、ということになります。さらに、ドア部分などの周辺にあるコーキング剤のシーラーを確認します。ボンネットやトランクなどにもありますが、このシーラーが他の部分に対して不自然な場合は修理の可能性ありです。溶接跡と同じく、左右のシーラーの状態を比較してみてください。
内装を見るときに重要視するのは、シートやハンドル、ブレーキペダルの擦れ具合、臭い、などです。マイレージと年式相当の自然なヘタリなら問題ありませんが、擦り減りすぎていたり、逆に新しすぎたりする場合は要注意です。それと各スイッチ類を一通り動かしてみて、作動状態を確認しましょう。
アメリカは車社会ですので日本と比べると必然的に走行距離は伸びてしまいます。年間平均で10,000〜12,000マイル(12,000マイル=19,200キロ)ほどは当たり前です。そこでぜひ確認したいのが、その車のマイレージが平均的で使い方相応かということです。トータル走行距離/年数で年間走行距離を計算してみて下さい。さすがに年間17,000マイル(27,200キロ)以上走っていれば、仕事での使用かレンタカーとしての使用を疑ったほうが良いかもしれません。走行距離が年式相応かどうかは中古車購入の際の最重要ポイントです。
エンジンをかけてみて異音がしないか、排気ガスの色、臭いは正常か、ギアを入れた時にショックが無いか、ハンドルはスムーズに動くか、エアコンは効くか、などを、車が止まった状態で確認します。一通り確認したら今度は試乗してみましょう。試乗では、異音や振動、トランスミッションの変速、真っ直ぐに走るかどうかなどを確認します。ただ、メカニカルな部分の確認はプロでも状態を瞬時に判断することは難しいものです。あまり神経質にならずに乗ったフィーリングが良いかどうかを感じたほうが良いでしょう。。
メカニカルな部分はプロでも難しいと言いましたが、車は機械ですので予測不可能なことが起こるものなのです。そこで保証内容が重要になってきます。保証内容が充実しているかどうかは、その車の壊れる可能性が高いか低いかのバロメーターでもあります。壊れない自信があれば長い充実した保証が付けられるという法則が成り立つのです。
見て触って動かして、判らない事はどんどんお店のスタッフに聞いてみてください。直接、事故の有無なども聞いてみても良いでしょう。聞かれて嫌がるスタッフは居ないはずです。ただし質問に対する答えが曖昧だったり、対応がいい加減だったりしたら、いくらその車が気に入っても、そのお店での購入は考えた方が賢明です。車購入はとても大きな買い物ですし、お店とは購入後も保証修理などで付き合うことになるからです。とにかく後で後悔しないためには自分で感じた事と、お店のサービス体制、保証内容、接客対応、雰囲気などを参考に総合的に判断していくのが大切です。
車の購入の際に、本来最も考えなくてはならないのは、その車が自分に合っているかどうかです。使用期間、用途、予算、購入するお店など現実的なことはもちろんですが、長く毎日付き合うものですから、まず好きかどうかということが本当は一番大事な事なのです。気に入っていればしっかり手入れもすることでしょうし、愛着も湧いてくるでしょう。 元来冷たい機械のはずの車も、愛着があって丁寧に扱っていれば、オーナーの期待通りに調子よく走ってくれるものなのです。まずは選んだ車に愛着が持てるかどうか、ご自身に問いかけて見て下さい。間違いなく好きな車ならそれを選ぶのが何よりも良いはずです。
Error: Contact form not found.